
喜多方町
蔵のまちの中心。定期市の立つ在郷町として発展し、醸造業と喜多方ラーメンを育んだ地域。
歴史の物語
喜多方町は、明治8年(1875年)に小田付・小荒井・清次袋・塚原・稲村の5村が合併して生まれた町です。同じ年に、地名の表記も「北方」から「喜多方」に改められました。中心となる小田付は天正10年(1582年)に市の町として町割りされたのが始まりとされ、小荒井とともに定期市の立つ在郷町として、会津北方の交易の中心になりました。 近世から酒や味噌・醤油の醸造業が営まれ、明治13年(1880年)の大火をきっかけに、火に強い蔵が重視されるようになりました。町には店蔵や蔵座敷、酒蔵・味噌蔵などさまざまな蔵が建てられています。昭和40年代以降、写真展やテレビで「蔵のまち」として紹介されて再び脚光を浴び、大正末期に屋台から始まったとされる喜多方ラーメンも全国に知られるようになりました。1954年(昭和29年)、周辺7村との合併で喜多方市となりました。
歴史的遺産・名所
小田付伝統的建造物群保存地区
近世の町割りの上に店蔵などの土蔵が並び、在郷町・醸造町の歴史を伝える町並み。2018年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
喜多方蔵の里
明和8年(1771年)築の郷頭の家・旧外島家住宅と、旧手代木家住宅(いずれも県重要文化財)が移築保存されています。
大和川酒造店
寛政2年(1790年)創業の酒蔵。煉瓦造りの煙突は経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。
喜多方レトロ横丁
蔵の店が並ぶ市街地の商店街。旧称は「ふれあい通り」です。
独自の文化・食
喜多方ラーメン
大正末期、中国から渡ってきた青年が屋台を引いて売り歩いたのが始まりとされます。幅約4mmの「平打ち熟成多加水麺」が特徴で、文化庁「100年フード」に認定されています。
朝ラー
朝からラーメンを食べる習慣が根付いています。始まりには諸説あります。
初市
年頭に小荒井・小田付などで開かれる市。国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択された「会津の初市の習俗」に含まれます。
夏まつりの太鼓台
蔵のまち喜多方夏まつりでは太鼓台の競演が行われます。太鼓台は幕末以降、集落ごとに造られてきました。
この地区の指定文化財(8件)
市内すべての指定文化財を見る- 国小田付伝統的建造物群保存地区重伝建・2018年指定
- 県旧手代木家住宅建造物・1986年指定
- 県旧外島家住宅建造物・1992年指定
- 県会津の染型紙と関係資料有形民俗・2003年指定
- 県旧甲斐家庭園名勝・2022年指定
- 市菅井の供養碑有形民俗・2006年指定
- 市押切川公園イトヨ生息地天然記念物・2006年指定
- 市岩代国耶麻郡小田付村絵図歴史資料・2017年指定
出典
他の地域の歴史も見る
かつての村々が、それぞれの物語を持っています。
写真クレジット(Wikimedia Commons)
- 瓦屋根の蔵 — Kenchikuben / CC BY 3.0
- 蔵の窓と観音開きの扉 — Kenchikuben / CC BY-SA 3.0
- 喜多方蔵の里 — contri / CC BY-SA 2.0
- 蔵の里の水路 — contri / CC BY-SA 2.0