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【強酸性土壌を攻略】スギナが生い茂る土地を、石灰なしで改良する自然農法的アプローチ。
農業通信

【強酸性土壌を攻略】スギナが生い茂る土地を、石灰なしで改良する自然農法的アプローチ。

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2026/5/19 5 MIN READ
#土づくり#酸性土壌#自然農法#開墾
スギナが大量に生えている土地は強酸性のサインです。「石灰を撒けばいい」という単純な対処より、根本原因を解決するアプローチが長期的に有効です。

スギナが教えてくれること

スギナ(トクサ科)は酸性・過湿・締まった土壌を好みます。スギナが繁茂する土地は:
  • pH 4.5〜5.5の強酸性
  • 排水不良で酸素が少ない
  • 腐植(有機物)が極めて少ない という三重苦を抱えています。石灰でpHだけ上げても、排水と有機物問題が残ります。

自然農法的アプローチ:3段階の改良

第1段階:排水の改善 溝切り(明渠)を切ります。スコップで幅20cm、深さ30cmの排水溝を圃場の低い方向へ切るだけ。水はけが改善されると、スギナそのものが減っていきます。
第2段階:有機物の大量投入 落ち葉・刈り草・木チップを10〜20cm厚で表面に敷きます。これが分解されることで腐植が増え、自然にpHが緩和されます。米ぬかを散布すると分解が加速します。
第3段階:深根の植物を使った生物的改良 ダイコン・ゴボウ・菜の花を密植します。これらの太い根がスギナの地下茎を物理的に分断し、深さ30〜50cmまで有機物を供給します。特にダイコンは強酸性土でも育ち、死後の根跡が排水路になります。

石灰を使う場合の注意点

速攻性を求めるなら苦土石灰が有効ですが、一度に大量投入は禁物。100㎡あたり2〜3kgから始め、pH測定をしながら調整します。過剰な石灰は微量栄養素(鉄・マンガン・ホウ素)の欠乏を引き起こします。 また有機石灰(貝殻石灰・卵殻・木灰)はゆっくり効き、微生物へのダメージが少ないため自然農法に向いています。

改良の目安期間

  • 軽度の酸性(pH 5.5〜):1シーズンで改善可能
  • 中度の酸性(pH 5.0〜5.5):2〜3シーズン
  • 強度の酸性(pH 4.5以下):3〜5シーズンの継続改良が必要
【スギナを味方にする逆転の発想】 スギナは薬草として優秀です(ケイ素・ミネラル豊富)。刈り取って堆肥化すれば、その土地に欠けているミネラルを補う肥料になります。敵だったスギナが改良の材料になる。これが自然農法の醍醐味です。

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