
農業通信
【水田自然農法の実践】岩澤信夫式・不耕起湛水移植栽培で稲を作る。
「水田は耕さなければならない」という固定概念を覆した農法が、岩澤信夫の不耕起湛水移植栽培です。
岩澤農法の仕組み
秋に稲刈りをした後、田んぼに水を張り続けます(冬期湛水)。冬の水面下では、雑草の種が嫌気状態で発芽を抑制され、翌春の雑草が劇的に減ります。同時に水鳥や微生物が土を耕し、ミミズが増殖して土を豊かにします。
冬期湛水の効果
- 雑草(特にヒエ)の種の死滅
- 水鳥誘引による害虫卵の捕食
- 土壌への炭素貯留
- ミミズ・土壌動物の爆発的増加
春の不耕起代かき
春にトラクターで耕さず、水を張ったまま代かき機を最小限に使うか、あるいは全く耕さずに移植します。土の構造が維持されるため、根張りが良く倒伏しにくい稲が育ちます。
収量と品質
移行後3〜5年で収量は慣行農法と同等水準に達します。無農薬・無化学肥料でも品質が高いのは、土壌微生物が植物が必要な栄養を最適なタイミングで供給するためです。
喜多方での実践可能性
会津盆地は積雪が多く冬期間の水管理が課題になりますが、それが逆に嫌気条件を作りやすい利点でもあります。排水路の整備と水管理ゲートの設置が初期投資として必要です。
リスクと注意点
- 冬期湛水中の漏水管理が必要
- 近隣農家との水管理調整が必要な場合がある
- 移行1〜2年目は雑草(ウリカワ・コナギ等)が増える場合あり
【最も省力な稲作へ】
不耕起にすることでトラクター作業が大幅減。冬期湛水で除草剤不要。化学肥料なしでも豊かな実り。この三拍子が揃った農法が、食料危機時代の水稲栽培の答えです。
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