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【固定種・在来種を守れ】F1種依存からの脱却と、種採りで完成する自立した農業。
農業通信

【固定種・在来種を守れ】F1種依存からの脱却と、種採りで完成する自立した農業。

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2026/5/19 5 MIN READ
スーパーで売っている種袋のほとんどはF1(交配)種です。この種から採った種は同じ作物を育てません。あなたの農業は、毎年「種の供給」に依存しています。

F1種と固定種の違い

F1種(交配種) 両親の優れた形質を掛け合わせた「一代限りの優等生」。揃った形・高収量・流通向けの硬さが特徴。しかし次世代の種を採っても同じ性質が出ない(分離する)。毎年購入が必要。
固定種・在来種 何世代にわたって自家採種を繰り返す中で、その土地の気候・土壌に適応してきた品種。形は不揃いでも、種を採れば同じ性質が継承される。肥料・農薬への依存度が低い。

種採りの基本

トマト・ナス・ピーマン・カボチャなど、果実の中に種があるものから始めると簡単です。完熟させた果実から種を取り出し、よく洗って乾燥させ、涼しく暗い場所で保存します。

会津・喜多方の在来品種

  • 会津丸茄子(在来):煮崩れしにくく保存性が高い
  • 喜多方ラーメン用小麦(会津地粉):寒冷地適応の在来系
  • 会津米(コシヒカリ系ではない在来品種も残存)
これらの種を守ることは食文化の継承であり、外部依存からの自立でもあります。

リスク:食料危機時の種問題

物流が止まれば種も買えません。固定種・在来種の自家採種体制を持つ農家・家庭は、その意味で真の食料自立を達成しています。
【種を持つ者が農業を支配する】 現代農業は巨大種子企業への依存を深めています。自分の種を自分で持ち、選び、次世代に繋ぐ。それは農業の自由の根幹です。

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