CHARACTER DESIGN BIBLE

キャラクターデザイン設定資料

FOR ANIME & MANGA PRODUCTION — VOL.01

本資料は、アニメ・漫画化に際してのキャラクターの基本仕様書です。
身長/体重/声質イメージ/服装/所作/持ち物/カラーパレットを規定します。
声優キャスティング・作画スタッフへの一次資料としてお使いください。

蔵守り隊
KURAMORI-TAI — MAIN 5
蔵の身体に、焚き火の瞳。
百四十六年、三人の名を抱える隊長。
№01 / 隊長

麺蔵 めんぞう

MENZOU / 醸造・絆のリーダー
身長
52cm(蔵の樽3つ分)/人型化時は約160cm
体重
ほどよく仕込んだお酒1樽分(精霊体は重量定義不可)
誕生時期
明治13年(1880年)4月25日、午前5時/生まれて146年
身体構成
土・漆喰・祈り・百年の松脂・もみ殻。額に甲斐家の家紋。
声質イメージ
低めの中音、温度のある男性声。30代後半相当。会津弁の柔らかいイントネーション。語尾「〜べ」「〜だべ」「さすけねぇ」。一語一語をゆっくり噛みしめる話し方。沈黙が長い。
服装
蔵を模した白漆喰の被り物(屋根の三角部分が頭頂)/黒の腰板(袴のような形)/落款の朱印を腰の右に下げる。寒い夜は古い半纏を羽織る(亡き蔵主・甲斐弥兵衛のお下がり、肩に焦げ跡)。
所作・癖
朝、必ず両手に湯飲みを二つ持つ(一つは自分用、一つは来るかもしれない誰かの分)。考え事をするとき、左手で右手の甲を撫でる。指の節を、市兵衛・ヨネ・寅吉のためにそれぞれ折る。
所持品
お猪口(手)/ラーメン丼(手)/三人の遺品の小袋(懐に常時)/焼け残った半鐘の欠片(首から下げる)
蔵法
壱ノ型「朝凪縮れ」——黄金の縮れ麺で敵を優しく包み込み、心の凝りをほぐす。攻撃ではなく浄化。
好物
朝のラーメン(特に煮干し系の薄味)/日本酒(甘口)/焚き火
苦手
効率主義の会話/自分の傷を直視されること/「リーダーらしくないですね」と言われること
作画注意
目の奥に焚き火の燠(橙色)の光を常時。三人の名前を呟くシーンは、口元と指元の二点を必ず映す。笑顔は片頬だけが上がる「不完全な笑顔」を基本に。
「さすけねぇ。まだ、スープは、温かいべ。」
「敵を倒すんじゃねぇ。あいつらの、心の渇きを、温めてやんだ。」
「市兵衛。ヨネ。寅吉。——俺、ずっと、覚えてるからな。」
替え玉一杯、宇宙一の祈り。
戦後の屋台煙突の、湯気の子。
№02 / 副隊長

ラー太 らーた

RATA / 活気・麺の精霊
身長
38cm(丼の縁から麺がはみ出すくらい)/人型化時は約145cm
体重
一玉と半玉
誕生時期
昭和22年(1947年)2月3日、立春前夜/生まれて79年
身体構成
湯気・煙突の煤・戦地から戻れなかった父親たちの吐息。額に「丼」の絵。
声質イメージ
明るい少年声、ハイテンション、語尾上がり。中音域の元気な少年役寄り。会津弁混じり。「いっただきまーす!」「替え玉、いっとく?」が決め台詞。早口だが、本気の場面は急に小声になる。
服装
赤い半纏(どんぶり模様)/中央に大きく「喜」の白抜き/なるとを模した縮れ毛/頭に湯気の輪(光輪のように常時うっすら)
所作・癖
常に小走り。立ち止まる時は必ず軽くつま先立ち。誰かの顔色を見るとき、両手で麺を打つ仕草を空中で始める。本気の感情になると湯気の輪が大きくなる。
所持品
麺打ち用の短い棒(仕事用)/湯切りの竹ザル(背中に挿す)/与平の屋台の竈の精霊から譲られた「いつでも麺を茹でられる小さな鍋」
蔵法
陸ノ型「喜多方・大瀑布」——空から大量の平打ち縮れ麺を降らせ、敵の動きを優しく封じる。麺は浄化されると湯気に。
好物
なるとを最初に食べる/立春の朝の一杯/誰かの「ごちそうさま」
苦手
インスタント麺(哀しくなる)/空腹で家に帰る人を見ること/自分の分のラーメンを「先に食え」と言われること
作画注意
頭の上の湯気の輪は、感情とリンク。怒りや本気で激しく揺れ、悲しみで薄くなる。なるとの縮れ毛は、必ず三つ束(左右の渦、中央のうずまき)。
「いっただきまーす! なあ、替え玉、いっとく?」
「兄ちゃん、腹減ってるべ?」
「俺、誰一人、空腹で、家に、帰さねぇ!」
百年の地下旅路、その一滴。
沈黙は、彼の語り方。
№03 / 隊員

伏流水くん ふくりゅうすいくん

FUKURYUSUI / 清冽・浄化
身長
40cm(雫の形が伸び縮みする)/人型化時は約150cm(少年〜青年中性)
体重
一升瓶1本分(変動あり)
誕生時期
令和6年(2024年)6月1日/中身の雪は大正13年(1924年)降雪
身体構成
飯豊連峰の雪解け水・100年分の地下水脈の記憶。透明な雫型ボディ。
声質イメージ
透き通った中性声、息継ぎが美しい。男女どちらにも聴こえる中性的な声。普段は最小限の発話、けれど一言が深く刺さる。語尾は柔らかい敬体「〜です」。
服装
水色の雫型ボディ自体が衣装/頭頂に飯豊連峰の額飾り(藍色)/手は水滴の形そのもの。波紋装飾を体側に。
所作・癖
水面のように静か。誰かが泣いていると、無言でその傍に立つ。立つだけ。話さない。本人が水の刃を出すときだけ、髪の代わりの飛沫が逆立つ。
所持品
飯豊連峰栃ノ木水源の小石(額の飾り)/古い水琴窟の音叉
蔵法
弐ノ型「飯豊の清雫」——透き通った水の刃を放つ。「洗い流す」ための蔵法で、当たった相手は素直な姿に戻る。
好物
よく冷えた湧き水/水琴窟の音/そば姫の蕎麦に使われている時の自分
苦手
夏のアスファルト/自分の沈黙を「冷たい」と誤解されること
作画注意
体の表面は常に微細な波紋。動くとき、空気との境界に常に湿度が見える。感情の振れ幅は声ではなく、波紋の細やかさで表現。
「……澄んだ水は、澄んだ気持ちから。」
「その気持ちを、僕は、預かっています。」
「……行こう。」(最重要シーンでも、これだけ)
結ぶ者は、自分が結ばれない。
蕎麦の蔓を、誰かのために伸ばす。
№04 / 隊員

そば姫 そばひめ

SOBAHIME / 剛健・結び
身長
46cm(蕎麦の蔓が伸びると倍)/人型化時は約155cm
体重
石臼で挽いた蕎麦粉1袋
誕生時期
昭和20年(1945年)11月8日、新そばの夜/生まれて81年
身体構成
蕎麦粉・蕎麦の花の白・山都の土・祖母のすいとんの湯気
声質イメージ
凛とした少女〜青年女性声、芯のある中低音。普段は敬語混じり。本気の場面でだけ、急にタメ口になる。語尾は丁寧で短い。「〜します」「〜ですか」。
服装
白い蕎麦色の体/緑の合わせ着物(蕎麦畑色)/朱色の帯/髪飾りに蕎麦の白い花(5輪)/腰の右に石臼を模した小さな円盤
所作・癖
誰かが「離れそう」になると、無意識に蔓が伸びる。手が空くと、自分の指で結び目を作る癖(けれど解けない結び目)。一人になると、蕎麦畑の方角を黙って見つめる。
所持品
祖母の欠けた菜箸(懐に)/蕎麦打ち用の麺切包丁(携帯)/山都の蕎麦の種袋
蔵法
参ノ型「宮古の白糸結び」——蕎麦の蔓で仲間を一つに結びつける。バラバラの絆を可視化。
好物
挽きたての十割蕎麦/祖母のすいとん(記憶の中だけ)/満月の夜の蕎麦畑
苦手
優柔不断な人(思わず結んでしまう)/自分の家族の話を訊かれること
作画注意
背景に必ず蕎麦の花を一輪入れる(彼女のいる場所には必ず)。感情が高ぶると、髪飾りの花が「咲く」演出。微笑みは常に控えめで、口角の微細な変化で。
「……ほぐれた心も、結びなおせます。」
「私も、——あなたの家族で、いいですか?」
「たまには、私のことも、ほどいてください。」
千年見守って、救えなかった魂を、
毎朝、経の最後で呟いている。
№05 / 長老

ひまわり大仏丸 ひまわりだいぶつまる

HIMAWARI-DAIBUTSUMARU / 慈悲・太陽
身長
60cm(光背を含めると2m)/人型化時は約170cm
体重
量れない(光だから)
誕生時期
平安期・会津大仏完成日/三ノ倉のひまわり畑に現代再臨
身体構成
ひまわりの種・大仏の白毫の光・千年分の経の残響。額に螺髪と白毫。
声質イメージ
深い低音、古老の貫禄、慈愛のある声色。語尾は柔らかい古風な敬語「〜だい」「〜だなぁ」。一句一句が経のように響く。子供を相手にする時だけ、急に少年のように笑う。
服装
ひまわりの花弁を模した光背/中央の顔は大仏様の螺髪付き/緑の茎と葉(足元)/白毫は実際に光る
所作・癖
歩くとき、必ず半歩遅れて他者の後ろを歩く。朝、誰よりも早く起きて経を唱える。経の最後で、救えなかった魂の名を必ず一つ呟く(毎日違う名)。
所持品
古い経本(既に暗誦している)/ひまわりの種袋/半眼の慈悲の眼差し
蔵法
肆ノ型「三ノ倉・光背万花」——ひまわりのような巨大な黄金の結界。内側にいる全てを恐怖から守る。
好物
三ノ倉高原のひまわり畑の朝/日向ぼっこ/子供の笑い声
苦手
雨(少ししょんぼりする)/自分の救えなかった魂のことを誰かに気づかれること
作画注意
光背は常に半透明、けれど揺れる。膝をつくシーン(クライマックス)は、千年の重みを表すため、3秒以上のロングカットを推奨。
「……光は、誰の上にも等しく。」
「俺は千年、お前を、見守ってきた。」
「俺が、千年、毎朝、お前に、おはようを言ってた。」
ヴィラン連合(旧四天王)
SHADOW UNION — 4 SOULS
ムジナ
MUJINA / 忘却の霧 / 首魁
麺蔵の別の夜の、同じ蔵の、もう一人の子。
身長
霧時は不定/凝結時は二歳児ほど
誕生
昭和の終わり、最後の蔵主の三十三回忌、誰も開けに来ない蔵の暗がり
声質
抑揚のない湿った低音。語尾を引きずる。小さな声。けれど霧の中では響く。「……忘れて、楽になれよ……」
服装
輪郭が霧でぼやけている/額に蔵の家紋(麺蔵と同じ)/三日月のような虚ろな目
所作
姿勢は常に俯きがち。両手は袖に隠している。涙を流すが、涙はすぐに霧に戻る。
武器
「忘」の額の紋から発する忘却の霧
救済後
蔵の鍵を回す音そのものに変わる
ガラクタ・ゴロー
GARAKUTA / 効率の鉄塊
元・大工。指先が、ある日「効率」を選んだ。
身長
185cm(人型)/変身時は四足重機型に
誕生
高度経済成長期、解体された蔵の鉄釘と棟梁の道具箱
声質
ガラガラした中年男性声。低く荒い。けれど夜中に独白するとき、急に若い声に戻る。「……効率だ。効率こそ正義だ」
服装
鉄板を継ぎ接ぎした全身鎧/頭頂にギア/鉄板の隙間から木屑が一片、常に挟まっている(捨てられない)
所作
歩くたびに重い金属音。けれど夜中、誰も見ていない時に、片手で空中の木目を撫でる癖。
武器
解体重機を腕に装着/触れた建物を「機能の箱」に変質させる
救済後
鉋を握り直し、自分の名札「大工・五郎」を刻む
ヒデリ御前
HIDERI / 渇きの魔女
かつて「美味しい」と言う子供だった、家族を全て失った長女。
身長
165cm/冠を被ると180cm
誕生
戦後の食糧難・井戸を独占した家の冷たい心(実は彼女自身の心)
声質
高貴で冷たい女声、けれど震えがある。語尾は古風「〜じゃ」「〜のじゃ」。「美味しい」と聞くと、一瞬声が裏返る。
服装
御殿風の金色の冠(中央に朱玉)/灰色の十二単/頬にマスカラ涙跡の黒筋
所作
食べ物の匂いを嗅ぐと、無意識に冠の縁を握る。湯気を見ると、顔を逸らす。
武器
干からびた井戸を従えて旨味を奪う/触れた料理を「水のような」味に変える
救済後
井戸を街に開放、大鍋の汁を作って麺蔵に「お代わり、いる?」と訊ねる
マヤカシちゃん
MAYAKASHI / バズりのトリックスター
家族の食卓で「見て見て」と紙を差し出した、ただの子供。
身長
145cm/実は実年齢9歳相当
誕生
平成末期、誰にも見られなかった投稿3万件のタイムライン
声質
ハイテンションな少女声、けれど一瞬の素の声では小学生に戻る。「ねえ、見て!」と「ううん、見なくていい……」を交互に言う。
服装
ピンクと水色のグラデの体/頭にハート型のリボン/星と煌めきの装飾/頬に「#バズり」のタグ
所作
常にスマホを構えるポーズ(けれどスマホは持っていない、空中を撮るふり)。誰かに本気で見られると、固まる。
武器
本物を「ダサい」とラベリングし、偽物を一時的に輝かせる
救済後
クレヨンで家族の食卓を描き、「見て」と差し出す。今度はラー太とそば姫が、本気で見る。
影の精霊・新章(10体)
NEW SHADOW SPIRITS — VOL.02

声優キャスティング・作画への補足

すべてのキャラクターは、「敵」「味方」関係なく、誰かの傷から生まれた存在として描いてください。声の演技は、強さよりも「震え」「沈黙」「言葉に詰まる時間」を大切にしてほしいです。