明治十三年、大火の夜より
1880年(明治13年)、喜多方を未曾有の大火が襲った。多くの家屋が灰となる中、人々は気づいた——焼け残ったのは、漆喰でしっかりと固められた「蔵」ばかりだった。
「ならば、家も蔵で建ててしまおう。」
町の人々は不屈の精神でそう決め、街は「蔵の街」として生まれ変わった。商家の蔵、酒蔵、味噌蔵、座敷蔵——通りは美しい白壁と黒漆喰で埋め尽くされた。
そのとき、人々の「もう一度立ち上がる」という祈りと、飯豊連峰から湧き出る清らかな水が共鳴し、五体の小さな精霊が生まれた。
彼らこそ、後に「蔵守り隊」と呼ばれる存在——麺蔵、ラー太、伏流水くん、そば姫、ひまわり大仏丸である。